牛島憲之展

渋谷区立松濤美術館で行われている「牛島憲之展」に行ってきました。

「炎昼」  121.0×60.5㎝ 油彩 (1946年)

私と牛島憲之との出会いは中学の時。
美術室前の廊下に貼ってあった牛島憲之展のポスター、そこに載っていたのが「炎昼」でした。

ひと目見て、引き込まれてしまいました。
あんまり見入っていると他の部員に変に思われるかな・・・と思春期の恥ずかしさもあって、誰も周りにいないときに薄暗い廊下で目に焼き付けるようにじいっと見ていました。


牛島憲之は1900年(明治33年)生まれ。熊本県生まれで私と同郷です。
19歳で上京し、数多くの作品を世に生み出しています。

彼の作品はどれもやわらかい色彩と、ぼんやりとしたフォルムで、特に画像だとマットな印象を与えます。
ですが実物の表面は細かくケバ立っています。
小さなクラックが無数に入っているものもありました。
下の層の絵具をあえてケバ立たせ、上の層の絵具をそのケバの凹凸にひっかけるように乗せることで、下の絵具の色もわずかに見せるようにしている。そのために複雑な深みのある色を出しているのです。

今まで気の向くままにさらっと描かれたように思っていましたが、実は色の効果を考えて幾層もの絵具の層を塗り重ねて描いていることが分かりました。

やっぱり絵は本物を見ないとだめですね・・・う~ん、見れてよかった!!!


展示されていた作品を一部紹介します。

ushijima.jpg
「雨」  65.0×91.0㎝  油彩 (1943年)
牛島憲之43歳の時の作品。
雨でけぶる田んぼ。その場の湿った空気が吸い込めそう。
初期の作品で「炎昼」に並び、好きになった作品。

noriyuki.jpg
「薄日」 53.0×91.0㎝ 油彩 (1979年)
79歳の時の作。
東京の風景もこの人が描くとやわらかく感じられますね。
建造物のみの絵ですが人間の営みが見えます。

usijimatoudai.jpg
「灯台のある島」  91.2×72.7㎝ 油彩 (1984年)
84歳の時の作。
晩年の作品は実際の風景の中から、印象深い部分、描きたい部分だけを切り取って描いているので、まるでファンタジーの世界。
私は初期の作品とこれらの晩年に描かれた作品群が好きです。



牛島憲之展は4月5日から5月29日まで。詳細はこちら↓
http://shoto-museum.jp/


本当にお勧めの展覧会です!
ご覧いただきありがとうございます!

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Category: おでかけ

コメント

F様 

拍手コメントありがとうございます!
子育て中で仕事もあるので、頻回ではありませんが気になった展覧会には出来るだけ行こうと思っています。
牛島さんの絵は心穏やかになりますよね。

2011/04/15 (Fri) 07:41 | sho #- | URL | 編集

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